The 10 Principles

当ページでは、10 Principlesのわかりやすい解釈、現実的な運用方法について記載する。

正式な日本語訳は日本公式サイトへ https://www.burningjapan.org/about#10principles

Principle Zero: Consent (同意)

元々のBurning Man 10 Principlesには無かった項目。よっぽど状況がひどかったから後で付け加えられたのではないか?、AZ Burnersによって付け加えられた。Burning Japanでも不同意に関連するトラブルがあったために2024年に初採用した。

https://azburners.org/the-11-principles/

We believe that boundaries are defined by each individual person and interaction. It is everyone’s responsibility to seek and communicate definitive consent. One must not assume consent by perceived group behavior or past experience. Consent applies to one’s experience, body and property.

「私たちは、境界線は各個人や相互作用によって定義されると信じています。明確な同意を求め、伝えることは、すべての人の責任です。集団の行動や過去の経験によって同意を決めつけてはなりません。同意は自分の経験、身体、財産に適用されます。」

簡単訳 10 Principles + Zero (tejimax解釈版)

利用者:Tejimax 解釈

Principle Zero: Consent「全ては相手の同意から」

10 Principlesがあるから、何をやっても、どんな自己表現も許され、また、それを参加者すべて受け入れなければならないのか?

もちろんそうではない。

原則を作った人たちも、こんな初歩的なことを書かなきゃ行けないという事態に泣いているだろう。自分もそうだ。

そのギフトは相手が受け取りたいと思っていることなのか?

自分が触りたい相手からは同意を得たのか?

触るのはOKだけど、その先の了解は取ったか?

その了解を取ったのは相手がシラフのときか?

その了解は昨日に取ったものではないのか、今も平気か?

その裸、周りは見たくて見ているのか?バーニングマンのカルチャーだからといって、自動的にバーニングジャパンで適用されるわけではない。文化はイベントごとに丁寧に作り上げていくべきものだ。

写真撮影は許可取っているか?赤いリストバンドはついていないか?

自分の自由を通すには、相手の自由も同時に尊重すること。断る自由、見たくないものを見なくて済む自由がある。

Radical Inclusion 「食わず嫌いよりまず味見を」

Radical Inclusionは「すべて無条件で受け入れろ」では決して無いということを強調したい。

異文化に初めて接触したとき、デフォルトワールドの価値観を元に、最初から決めつけて排除するのは一旦やめて目を向けてみよう。そうして確かめた上で、やっぱりだめだったら、もちろんその後は拒否しても絶交してもいい。

激しく受け入れる、というよりは、「いろんなものをバンバン味見してみる」くらいの意味に思ってほしい。

Gifting「ただギフトする」

物々交換でも、ギブアンドテイクでもない、見返り無しにただ表現、ギフトする。

ただし、相手にとって嫌な体験はギフトしないように。

Decommodification「商売抜き」

バーニングジャパンで異世界空間を作る際には、デフォルトワールドの影響を注意深く避けなければならない。

特に、金銭、サービス、商品は力が強すぎて、大きく影響を受けてしまう。せっかくのイベントが独自性を失い、骨抜きになる危険がある。

イベント内では、デフォルトワールドから持ち込むものすべてに警戒をする必要があり、お金は特にそうだ。

Radical Self-reliance「自分でやる」

初参加は何も知らなくていい、自分で何もできなくてもOKだ。ただし、参加経験を積んだバーナーなら、自分で悠々と生き残り、他人のことまで目を配れるようになってほしい。

Radical Self-expression「ここで本来の自分として過ごすなら、何をする?」

デフォルトワールドのしがらみを取り除いたこの世界で、もし本当の自分として過ごすなら何をするか?

Radicalには、とことんやれという精神が込められていると思う。

Communal Effort「コミュニティを築く」

一人だけで試すならここでなくても勝手にできる。バーニングジャパンは何人もの参加者が作り上げる社会実験だ。コミュニティを作って、仲間や相手がいないとできない表現を考えてほしい。

Civic Responsibility「開催地域へのリスペクト、日本の法律、バーニングジャパンのルールを守る」

異空間だと言ってもここは日本だ。日本で開催している以上、国内の法律を守り、また開催地域に喜んで受け入れられる必要がある。もちろん、バーニングジャパン独自の文化、ルールを守る必要もだ。

Leaving No Trace「痕跡を残さない」

エッジなこと、新しいことは、しばしば批判を受ける。時には世間の批判を浴びるようなことにチャレンジすることもあるだろう。そんなとき、誰がやったか?いつ、どこでやったか?足がつくようではいけない。まるでそこで何も起こらなかったように、すべての痕跡を消す必要がある。「批判覚悟のエッジなチャレンジをする場である」という危機意識とリスペクトを持ってほしい。

エコロジーとか、サステナブルとか、生易しい理由ではない。

Participation「自分がイベントを作る」

正直初参加者は、無理せず参加するだけでいい。

バーナーが楽しくやっている姿を見て、次回も参加して挑戦してほしい。

Immediacy「今を生きる」

ここにいる間はデフォルトワールドの事は忘れて、目の前で起こっていることに集中しよう。